社会主義と共産主義の違いについて。どこが違う

社会主義共産主義の違いについて。どこが違うのですか?治安維持法で取り締まり...社会主義共産主義の違いについて。どこが違うのですか?治安維持法で取り締まりがあったのはどちらですか? 世界史の教科書では、

社会主義は資本主義の対語として、

共産主義自由主義の対語として

記載されている場合もあります。

 

しかし一般的に共産主義とは、

社会主義が完成した状態を指します。

別の言い方をすれば、

社会主義とは共産主義を実現するまでの

途中経過ということになります。

 

社会主義とは、簡潔に言えば経済的平等の社会なのですが、

これは完全なる経済的平等ではありません。

一部の政治家など、いわゆる特権階級に財産が集中し、

国民には、なかなか財産が分配されないのです。

つまり経済的平等は建前に近い状態だったのです。

しかし、その特権階級の人々が、

「もう自分は充分すぎるほどの財産を持っているから、

自分の財産をみんなにわけてやろう…」となった時が、

社会主義の完成、つまり共産主義の成立となるのです。

 

と言うことで、まだ人類は共産主義を実現したことはないのです。

今後もないでしょう。

人間は欲張りですから、「自分の財産をわけよう…」などと考える

はずありません。

ですから治安維持法の対象も社会主義ということになります。

 

参考までに、マルクスエンゲルスと共に『共産党宣言

を出版しています。

なぜ社会党宣言ではないのか?

実は18世紀初頭の段階で社会主義というのは、

ロバート・オーウェンら資本家による労働者のための社会改良

という側面を強く持っていました。

俗に言う空想的社会主義です。

しかしマルクスは、労働者自らの力で資本家階級を打倒しよう

と訴えたので、社会党ではなく共産党を用いたのです。どの方をBAにするか悩みましたが、最もわかりやすいと思った方にしました。

 

前々からの疑問が解消されてよかったです。

 

ありがとうございました。